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2014年11月

15日〜21日の時事ニュース


●政治

2014/11/16
沖縄県知事選挙米軍普天間基地の県内移設反対派の翁長雄志氏が県内移設容認派の現職の仲井間弘多知事をおよそ10万票の大差で敗り、当選した。沖縄県宜野湾市にある普天間基地は市街地にあり、飛行機墜落の危険と騒音から移設の必要性が叫ばれてきた。2009年に発足した民主党の鳩山政権では米軍基地の75%を負担する沖縄の負担を考え、基地の国外移設を掲げたが県外移設すらもままならず、結局現在の安倍政権では沖縄県内の名護市辺野古に移設する方針となり、昨年12月には仲井間知事も多額の振興費を国から得ることを条件に移設を承認した。このような中、国は今年8月には移設に向けて辺野古沖の調査をしている。当選した翁長氏がどのように公約実現をするのか注目されるが、菅官房長官は選挙結果に関わらず工事を進めると話しており、今後の困難が予想される。

2014/11/18
・安倍首相は21日に衆議院を解散することを表明した。経済政策アベノミクスを掲げる首相の就任後、消費増大、株価上昇と 景気は回復を見せつつあったが消費税増税後はGDPの減退が見られ首相は10%への増税を先送りするなどアベノミクスは正念場を迎えている。野党からも『公共事業費を増大させることで景気対策をすることは古い考えで財政を悪化させる』、『日本銀行の金融緩和政策は国がアベノミクスとの連動を求めた結果であり、日本銀行の独立性が損なわれている』、『TPPなどの成長戦略は多くの人々に負担を強いる』といった批判が出ている。このような中、首相は『信を問う。』として衆議院解散 を表明した。それに伴って行われる12月の衆議院総選挙で自民党、公明党が過半数の議席を獲得できなければ今回の消費税増税の先送りとアベノミクスは支持されていないという判断もされ、自民党は与党から転落し、いきおい安倍首相も首相の座を失うことになる。しかし民主党をはじめ野党側に世論が大きく傾いているわけではなく、首相は勝算がある上で総選挙勝利で改めて得た民意を背景に長期政権を狙うのではないかという見方もある。


●経済

2014/11/17
・国内で生産された生産物やサービスの額の合計であるGDP(国内総生産)の7月〜9月期が年率換算で1.6%減のマイナス成長となった。GDPはつまりその国で人々が稼いだ額の合計であり、そのマイナス成長は景気下降を示すことになる。GDPのマイナス成長は4月の消費税増税以降4月〜6月期に続き2期連続であり、安倍首相は2015年10月からを予定していた消費税10%を1年半先送りにすることを表明した。


●今月の注目ワード


TPP(環太平洋経済連携協定)…太平洋周辺の国家間で輸出入品にかける関税を撤廃していこうという協定。但しすべて関税非課税にすると自国の産業に多大な打撃を与える可能性があり交渉は難航している。日米間では日本はコメなどの農産物5品目の関税率は死守したい一方でアメリカは自動車の関税確保は譲れない構え。日本ではTPPにより輸出の利益が増大しGDPを2.7%アップと試算しているが安価な輸入農産物が流通することから国内農家には大きな打撃となるとみられている。
アベノミクス…安倍政権が進める経済政策。物価が継続的に下落するデフレ脱却を掲げている。このアベノミクスでは『三本の矢』として次の3つを基本方針としている。@大規模の金融緩和…世の中に出回るお金を増やす。具体的には日本銀行が紙幣(日本銀行券)を今までの2倍発行する。さらに一般の銀行が持っている長期国債を毎月7兆円程度買い入れる。これにより銀行は貸出資金が潤沢になり、企業や個人にお金を貸しやすくなる。借りた人がお金を使えば景気は上向きになっていくことになる。A機動的な財政政策…国が橋や道路などを建設する公共事業を増やす。2014年1月政府は公共事業費としては過去最高の5兆円を使うことを発表した。これにより建設業界が潤い、そこに従事する人たちがお金を使うことを狙いとする。B成長戦略…さまざまな規制を緩和していく。例えば、企業が農業に参入しやすくすることで農業の生産性が高まることや、企業が正社員を解雇しやすくすることで経営が悪化した時にリストラがしやすくなることなどが挙げられている。ただ、これに関しては小規模農家や正社員の生活が苦しくなることが考えられるため、賛否もあり十分な議論が必要とされる。また、加盟国間で輸入品にかかる関税を撤廃する、あるいは下げるTPPの参加もこの成長戦略の一環である。これに関しても安い輸入品が入ることで国産品も値が下がり、消費が活発になることや国内輸出産業の売上が伸びることが期待されるが一方で、安価な輸入品との競争に晒される国内農家の経営が苦しくなることが懸念される点も考慮されなければならない。このように日本経済の成長を目的とする成長戦略は様々な問題を抱えている。

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