竹の御所流精進料理 三光院

2008年3月20日 (春分の日)

武蔵小金井にある静かな尼寺三光院で、

右のような催しが有り、娘に誘われて行ってきました。 

時間に追われる日々とは異なり、

ゆったりと時間が流れました。

京都嵯峨野の尼門跡曇華院を竹之御所と呼び、

ここの御所風精進料理を取得した

前住職・祖栄禅尼によってはじめられたのが

「竹之御所流精進料理」です。

生憎の雨でしたが窓の外に見える竹がしっとりとして

風情がありました。

お料理を戴いた後はピアノ演奏を楽しみました。

不老門を入ると正面が本堂。この裏の10月堂が会場です。

  

  

庭には鶴見修作氏の石像があちこちに置かれています。
天気が良ければもっと沢山撮れたのに残念です。

  

会場です。テーブルは4畳半の様に畳が敷き込んであり4人は座れます。

ひな祭りという事で、おひな様が数体飾られていました。

  

食事の前にお菓子(最中)とお抹茶。

三光院の紋である笹竜胆をかたどった最中は直前に餡を詰めたそうで、
真ん中に大徳寺納豆が一粒入っています。
甘い最中にちょっぴりの塩気が有って何とも微妙な味のハーモニーを醸し出しています。

  

お煮〆 と ごまおかべのくずとじ

お煮〆・・・山芋の海苔巻き・牛蒡の胡麻和え・高野豆腐・南瓜
     牛蒡は3時間かけて煮たそうで凄く柔らかでした。

ごまおかべ・・・聞き慣れない言葉でしたが、胡麻豆腐でした。
                鹿児島地方ではお豆腐のことを“おかべ”というそうです。

  

せりと切り干しからもの と 木枯

せりと切り干しからもの・・・胡麻和えの様でしたが、“からもの”の意味不明です。
  木枯・・・茄子の田楽です。琵琶(楽器)の“木枯”に形が似ているからだそうですが、
その琵琶が何処に有るのか聞きそびれました。

  

あられの吸い物 と あわふのおでん

  

菜の花のおばん

菜の花の巻きずしでした。手前の左はお豆腐の薫製で右は甘酢生姜です。

  

会場の置かれて居るピアノで、Aricoさんのピアノ演奏(春のメドレー他)を聴きました。

Aricoさんとお寺の方との「このピアノは手作りですか?」「○○さんの制作です」
「素晴らしいピアノです。このピアノで弾けるのはしあわせです」のやりとりがありました。

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三光院は、昭和9年、京都嵯峨野の曇華院から招かれた米田租栄禅尼により開山された臨済宗の尼寺です。

尼門跡曇華院(どんげいん)は延慶年間、京都三条洞院、現在の曇華院町に開山された
京都「尼五山」の一つで、「竹之御所」とよばれています。
門跡を辞書でひくと、「皇子・皇族や、貴族の子弟が、その法統を伝えている寺院」とあります。

高貴な方の健康を考えて工夫をかさねて御所流精進料理が出来ました。

ここの御所流精進料理を取得した前住職・祖栄禅尼によってはじめられたのが「竹之御所流精進料理」。
現住職・香栄禅尼に弟子入りしたフランス料理研究家・西井郁さんが後継者となり、
伝統の精進料理の世界を守りながらも新しい風が吹きこまれた料理になったそうです。

檀家を持たない三光院は料理を供することにより自立を図っておられます。

春分の日の午後、時忘れのひとときを過ごしてまいりました。