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 このようにして何千人もの姓名を調べているうちに面白いことに気付いた。総画を計算するのに、例えば才村浩三であれば、天格、人格、地格、総格を上から縦に11、18、14、25と並べる。これをカバラに倣ってすべて一桁の数に置き換える。11なら1+1=2という具合に。すると11,18,14,25の並びは縦に順に2,9,5,7となり、その合計は23である。それをまた天格、人格、地格というふうに足すと、2+9=11(これは1+1=2となる)、9+5=14(5)、5+7=12(3)、2+3=5となる。その合計は2+5+3+5=15。同様に繰り返し2+5=7,5+3=8,3+5=8,1+5=6の合計は7+8+8+6=29。同じように7+8=15(1+5=6)、8+8+=16(1+6=7)、8+6=14(1+4=5)、2+9=11(1+1=2)で、合計は6+7+5+2=20となる。こうして第1項23、第2項15、第3項29、第4項20の数字が得られる。この 23、15、29、20 の数字にも意味があるように思えた。これは不敗というイメージから宮本武蔵、川上哲治、福永洋一の三人の名前をいじくっていた時に思い付いた。川上と福永は奇しくもV9を達成している。彼らの総画数は、宮本武蔵 43、川上哲治 25、福永洋一 30 とまちまちだが、バラして出て来る数列は、武蔵が 18,23,23,13 と並び、川上が武蔵と全く同じで 18,23,23,13 と並ぶ。洋一も 12,23,23,13 と並び後半は同じである。23 は最大隆盛運であり、13 は才能・技芸運である。18 は運動神経抜群のスポーツ運でもある。また12 は失意・遭難の凶数である。福永洋一は落馬して植物人間になった。福永と全く同じ数構成の植村直己も南極で行方不明である。
 この数列には絶対意味があると浩三は思った。そうして文芸、芸能、スポーツなどの有名人をもう一度この方法で計算し直した。その結果は期待以上のものだった。特に小説家には顕著に出た。つまり純文学系の小説家の多くには 13 がある。例えば安部公房は総格 33 だが、第1項は 21,19,12,33 つまり3+1+3+6=13 となる。大江健三郎も第1項が 10,18,28,38 で1+9+1+2=13 となる。そして所謂大衆小説家と言われる人たちには 25 を持つ者が多い。25 は強い数で才能運でもあるが大衆にブレイクする数である。長嶋、王、五木ひろしなどの第1項は 25 である。この方式で行くと、芥川竜之介と夏目漱石は総格はそれぞれ 37,35 だが、内在しているパターンは同じで、芥川は 12,22,13,23 。漱石は 18,22,13,23 の数列となる。金田正一やドストエフスキーもこのパターンである。第4項に最大隆盛運の 23 が来るということは死後も隆盛を極めると解した。ちなみにロックフェラーのパターンは 23,23,13,24 となった。