ニホンヒメグモの捕獲行動とチリイソウロウグモによる強奪  -050718

 
網に飛びこんだハリカメムシに慎重に近づき、網に絡んでやや動きが鈍くなったところに第4脚で糸を投げかけるニホンヒメグモ♀。
動きを封じるため脚から絡め挙げる。捕獲の際に繰り出す糸は多量の粘着液がついている。
ハリカメムシの脚先はゼリー状接着剤をつけられたようになった。ニホンヒメグモが捕獲の際に投げつける糸は、糸というより粘着液そのものなのだろう。ヒメグモは獲物を吊り下げ状態にするため、少しずつ周りの糸を咬み切り始めた。
殆ど無抵抗になった状態で触角に咬みつき、毒液を注入する。こうした慎重かつ手間をかけた捕獲方法により、自分より数倍大きい昆虫類を捕えることが出来る。通常この後は動かなくなった獲物を吊り上げ、網の定位でゆっくり食事をするのだが…。
 
ニホンヒメグモの網の上方隅にいたチリイソウロウグモ♂。ヒメグモが捕獲行動を起こした途端、迷い網の形を確認するように脚で糸をまさぐりながら、ゆっくりとヒメグモに近づいてきた。
4pほど離れた場所(右上)でニホンヒメグモの捕獲行動を見守りながら隙を窺う。
ニホンヒメグモはハリカメムシを吊り上げる通路を作るため、自らの網の糸を処理しようと網上方に向かった。その途端、それまでのゆったりとした動きからは想像も出来ないようなスピードでチリイソウロウグモが獲物を奪い去った。 (撮影者も虚を突かれ、強奪の瞬間を撮り損ねた)
獲物を奪われたのに何も出来ずに見送るニホンヒメグモ(右下)。ニホンヒメグモは仕方なく網の定位に戻り、チリイソウロウグモは網の上方隅でゆっくり食事を続けた。
 
この後、実験的に近くにいたガガンボを投げ入れてみた。ニホンヒメグモはハリカメムシ同様な捕獲行動を見せた。チリイソウロウグモは一旦ハリカメムシから離れ、ニホンヒメグモの様子を窺うような素振りを見せたが、しばらくしてハリカメムシの食事へと戻った。ニホンヒメグモの獲物をすべて横取りすると云う訳ではないようだ。

 

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