ヘラクヌギカメムシ Urostylis annulicornis クヌギカメムシ科 成虫5〜12月 身体は黄緑色で、やや縦長。♂の生殖節中央突起がヘラ状を呈する。同属のクヌギカメムシ・サジクヌギカメムシと形態・生態ともに酷似する(識別法)。ホストはクヌギ・コナラ・カシワ・ミズナラなど。
 
コナラの下草にいたヘラクヌギカメムシ。 -050522


腹部下面。左♂、上♀。

気門は体色と同色で不明瞭。

♂の生殖節中央突起の側縁は平行で、先端は切り取られたようにヘラ状を呈する。

産卵前。腹部は膨れ上がり、脚も含め赤みを帯びる。卵で越冬する。 -041114 剥がれかけたコナラの樹皮下に生みつけられた卵塊。長卵形で、大きさは長径約1o短径約0.6o。 -050205
孵化。前列が1齢幼虫、左上の孵化前の卵には、白い頭状部を持つ3本1組の『受精孔突起』が見える。長さ約0.25o。 -050220 1〜2齢幼虫。幼虫は卵を包んでいるゼリー状の物質を食べて育つ。 -050321
2〜3齢幼虫。この辺りまでは赤味のある個体は見られない。 -050321 3齢幼虫。ゼリー状物質は食べ尽くされてる。新芽が出るまで空腹期間が続く。 -050314
新芽を目指して樹幹を這い上がる3齢幼虫。這い上がる時期は日長周期や温度によって直接的に決定されるのではなく、コナラの新芽が開き始める時期と一致する(日当たりの良し悪しなど、コナラ自体の生息環境により1〜2週間程度異なる)。
芽の出ていない枝に登ると食料が無いだけでなく、身を隠す場所を失い捕食される危険にさらされることにもなる。コナラの葉が開き始める時期は樹木内の水分の移動が活発になるため、幼虫は何らかの形でそれを感受するのだろう(人間でも聴診器を当てれば樹木内の音が聞こえる。昆虫なら判って当然かもしれない)。ゼリーが食べ尽くされ、必然的に空腹期間が続いたこの時期は全ての個体が赤味を帯びる。体色は栄養状態によって左右されるのではないか。 -050417
4齢幼虫。全く赤味のない個体もいる。 -050501 終齢幼虫。コナラの葉裏にいると目立たない。クヌギカメムシの終齢幼虫とは明確に識別できる。  -050505

 

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