クヌギカメムシ Urostylis westwoodi クヌギカメムシ科 体長12o前後 成虫5〜12月 身体は黄緑色で、やや縦長。同属のヘラクヌギカメムシ・サジクヌギカメムシと形態・生態ともに酷似するが、本種のみ気門が黒いので腹面を見ればすぐ判別できる。ホストはクヌギ・コナラ・カシワ・ミズナラなど。
 

クヌギの下草にとまっていたクヌギカメムシ♂。 -050528

クヌギカメムシ終齢幼虫。右側が標準色だが、左のように赤くなる個体も少なくない。左(-050509)右(-050516)

 


 

クヌギカメムシの仲間(Urostylis属)の識別法

  クヌギカメムシ ヘラクヌギカメムシ サジクヌギカメムシ 

図鑑等に書いてあるとおり背面に具体的な相違点はない。2005年5〜6月にかけて石神井公園内でクヌギカメムシ属約40個体を撮影した。触角や脚を含む体型・体色の濃淡・背面の黒点の濃淡や分布・膜質部の黒斑の位置などを見比べたが、全てが微妙に異なり、種を特定する識別点を見出すことは出来なかった。



 気門は各腹板両端(腹部下面外縁沿い)に位置する。

黒色ではっきり見える。(下段画像参照) 体色とほぼ同じで判り難い。(下段画像参照)







実物画像なし。『日本原色カメムシ図鑑』を参考に左の画像を合成したもの。

先端に向かい細くなり尖る。 側縁はほぼ平行で、先端がヘラ状になる。 先端が丸く広がりスプーン状になる。







画像無し

♀については、クヌギカメムシ以外は識別困難。
図説カメムシの卵と幼虫』 を用いれば卵や幼虫の同定も可能。





ホストは3種ともクヌギ・コナラ・カシワなど。
石神井公園においてサジクヌギカメムシは確認できていない。見つけたクヌギカメムシとヘラクヌギカメムシの個体数割合は概算で 3:7 。殆どの場合、クヌギカメムシは太いクヌギの下草上および樹幹に、ヘラクヌギカメムシはコナラの低位置の葉上およびその下草上に見出された。卵塊についても、クヌギカメムシは太いクヌギの樹幹の窪みに生みつける(直接見える)ことが多く、ヘラクヌギカメムシはコナラの半分剥がれたような樹皮の裏側や、樹木名札の裏側(直接見えない)等に生みつけられることが多い。図鑑には種による寄主嗜好の違いは書いていないので普遍的では無いのだろうが、石神井公園内においてはクヌギカメムシ=クヌギ、ヘラクヌギカメムシ=コナラの傾向は顕著である。

 * 『日本産幼虫図鑑』ではクヌギカメムシについて「幼虫はクヌギだけに見られる」とある。

 

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