3月28日
 朝な夕な『戦国無双4』でニコニコしながら千人斬りに興じまくっているあいだに、世界はだいぶいろいろ物騒なことがあったみたいですね。やれやれ世界はなあ。昔っからこうだもんな世界のやつ。もういい歳なんだから少しは落ち着いたらいいのに……と思う一方で、もし世界が歳相応におとなしくなってしまったら、きっとさびしくも思うにちがいないでしょう。老いて枯れゆくわが心身を思うとき、あいつはあのままでいてほしいと勝手に願ってしまう自分もいるという、そんな中年めいた感慨は、少なくとも世界に対しては持つべきではありません。ちょっとはおとなしくしろ。
 で、日米韓の三者面談がありましたね。オバマさんが、なぜか借りてきたネコみたいなかんじなのがおかしかったです。あんたの顔を立てて、わざわざパクさんが参加してくれたんでしょうに。あげくに会見で安倍さんに親しげな韓国語であいさつされるという屈辱を受けた。普通に笑顔で応答できないことを知っててやってんだ。安倍ちゃん得意の慇懃陰険な攻撃である。ざまあみろと思いました。
 そして借りてきたネコと慇懃陰険おじさんの前で、パクさんは「歴史認識」を口にすることができなかった。「面と向かっては言えない」という事実が認定され、外交的敗北をきっしたわけです。こんな武器にもならぬものを振り回すのは、今後は自重されるかもしれないですね。実際ドイツでは、ここぞとばかり「日本はドイツを見習え」と言いたいところだろうに、メルケルさんの意向で遠慮させられたようだし。そもそも歴史認識を外交問題にすることの愚は、まさにヨーロッパあたりでは常識だろうと思います。さんざん殺し合ってきた欧州各国それぞれの歴史認識を押しつけ合っていたら、EUなんて実現できないですわな。
 ところで、そんなことよりも台湾の国会占拠事件が気がかりです。これはアジアにとって危機的な事件だと思います。事態が悪化して内乱状態となれば、多数の犠牲が出るだけでなく、中国の出兵すらまねきかねないので、どうか穏便に終息することを祈っております。




 アニメ『キルラキル』の最終回を観ました。おもしろい作品だったと思います。
 なんというか、設定と演出のおもしろさで豪快に牽引してきた印象ですね。振り返ってみても、特になにも残らないかんじが、むしろよいと思います。基本的に、変態が変態を肯定するために現実を歪曲した結果として生まれてきたような物語なんですね。私には露出願望がまったくないので、コアなところで共感することはないけれども、変態がんばれと心から応援したくなるデキでした。創作とはかくあるべしと思います。
 設定と演出のおもしろさは、世代によって少しニュアンスがちがってくるかもしれません。私のようなナウなレッツGOヤングにとっては、「なつかしい」が先行するおもしろさであり、ゆえにゲロゲロにイケイケでブットビにチョベリグであり、それを狙って制作されていると思いますが、男塾とか永井豪とか出崎演出とか知らない世代は、どうなんでしょうか。「古めかしいが逆に新鮮」といったところですかね。
 難点としては、おもにテンションで引っ張ってきた作品ですので、全24話はちょっと長かったんじゃないかという気がします。とはいえ12回では少ないです。18回とかできないのでしかたないか。前半の展開が後半の展開によって意味をなくすような、大ざっぱなストーリー構成は、少年漫画のぐだぐだな長期連載みたいで『キルラキル』らしくはあるものの、2クールで完結することが決まっている作品である以上、素直には許容できない感が残されました。
 死亡フラグがびんびん立ってましたが、最終回はハッピーエンドということで、この作品の場合、たいへんよかったです。最後には全員がマッパになって、それがごく自然どころか感動的な光景になって、創作が変態を大勝利にみちびいた輝かしき瞬間でした。「純潔」がどうなったのか説明されていないのは続編への布石っぽいですな。あれがサツキさまにわるさをして再始動できそうです。
 漫画や小説を原作にしないオリジナル・アニメに傑作が多い傾向は、たしかにあるので、大いにやったらいいと思うんですが、まあ、それだからこそ、よっぽど企画やスタッフがよくなければ通らないんでしょうねえ。最低でもタイアップによる相乗効果が約束されてなければ、お金を出しにくいのでしょう。早く景気がよくなってほしいので、もっと安倍さんがんばってください。慇懃陰険な韓国いじりなんかであそんでる場合じゃないぞ。

 

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(C) Eishi Kon, 2014 <<<<3/20